モミの木の枯れ枝。
ちょっと見難い写真ですが、こんなに枯れているのは珍しいというほどこのモミの木には枯れ枝がビッチリついています。
枯れ枝は落ちると、屋根に穴をあけますし、車をへこまします。そして最も危険なのは、落下した枝が人に当たってしまうことです。
なぜこんなに枯れ枝が付くのか、なぜ枝が枯れてしまうのか。その理由は、上部の枝や、周囲の樹木や建物によって日影になってしまったからです。
基本的に木の枝というのは木が成長するに従い上に上がる訳ではなくその高さのままその場所に留まり太っていきます。木の成長は、上部にどんどん新しい枝と葉が生まれていくことにあります。したがって上部に新しい枝葉が生まれ成長すると下層の古い枝葉に影を落とすようになります。光が当たらなくなった枝はその役目を終え枯れて落ちるのです。
この写真の場合は森として成長し、全体的に森の樹高が上がったので下層にある枝が総枯れしたと思われます。
木が生長すればまた枯れ枝が出てきます。木は生き物ですので人とともに成長していきます。遠くにある山や森林と違って、人の生活の隣り合わせで木と共存するには適切に手入れしてあげないといけませんね。